上野桜木あたり(複合施設)
谷中霊園から上野公園方面に抜ける途中、通りを一本入った路地裏に、2015年3月にオープンした話題の複合施設がこの昭和初期に建てられた三棟の木造家屋を再生。
個性的なショップや工房、コミュニティスペースなどが入居し、賑やかでノスタルジックな空間に生まれ変わりました。
こちらが三棟のうちの、最も手前に位置する「あたり1」。
1階はビアホール、2階は、、言葉で表現するのが難しいのですが、少々変わった衣類や雑貨の展示・販売とでも言っておきます。。。
そしてこちらが、奥に入って右手の建屋「あたり2」。パン屋さんとオリーブ(&塩)の専門店が入ってます。
で左手の「あたり3」。
この建屋は2015年の秋頃に一般公開予定ですが、お店ではなく、イベントスペース的な使われ方をするようです。
谷中ビアホール(バー)
谷中桜木あたり内、正面から向かって右側の「あたり1」にある大人気のビアホール。チケット制で全てのメニューが¥300単位。カヤバベーカリー(パン)
古民家風カフェとして人気の「カヤバ珈琲」がオープンしたパン屋さん。「あたり2」のも奥まった1階にあり、お店の前はちょっとした広場的な空間になっているので、買ったパンをその場で食べるものいいかもしれません。おしおりーぶ(塩とオリーブ)
厳選された塩とオリーブの専門店。飲み物や軽食のカウンター販売も行っており、 外観は飲食店のようにも見えますが、建屋の中に入って回り込むと、数多くの塩とオリーブが陳列され、見ているだけでも飽きません。
上野桜木あたりは、小さな古民家テーマパークとでもいうべき、新たな注目スポットと言えそうです。
とにかく全体の佇まいが堪らなくイイ!
「あたり1」の2階の窓から覗いた隣の「あたり2」。
庇の張り出し方や、2階窓の欄干なんかにも昭和な感じがにじみ出ていて、小学生の頃まで同じような家に住んでいた私としては、堪らなく懐かしさを覚えます。
そしてこちらは「上野桜木あたり」オープン後の現在(2015年6月)→
昔ながらの佇まいを極力そのまま残している点で、景観保存と地域活性化という両面において非常に価値あるプロジェクトでないかと思います。
SCAI THE BATHHOUSE
約200年も続いたという由緒ある銭湯を改装し、コンテンポラリー・アートの展示ギャラリーとして、 新たな息吹を吹き込んで甦らせたのがこちら。銭湯らしい瓦屋根の風情ある外観。中に入ると、これまた銭湯ならではの高い天井から爽やかな自然光が射し込み、明るく開放的な展示空間が広がっています。
愛玉子(オーギョーチイ)
「いったい愛の玉子って何?」とお思われたかも知れませんが、「オーギョーチイ」 と読みまして、台湾ではそこそこポピュラーな、寒天のような食感のデザート。
谷中ボッサ(カフェ)
アンティーク感漂う小洒落た雰囲気が人気の、こじんまりとしたカフェ。 店内には「ボッサ文庫」と称して約300冊もの蔵書が棚を飾り、BGMで流れる音量控えめなボサノバが心地良く耳に響きます。
カヤバ珈琲(カフェ)
古き良き町屋建築を活かした粋な喫茶店がこのカヤバ珈琲。
旧吉田屋酒店
谷中と上野桜木とを分かつ言問い通りの交差点の一角、趣のある町屋建築がひと際目を惹きます。
江戸時代から谷中の地で酒屋を営んでいた酒屋の建物を移築したもので、現在は上野の不忍池畔にある「下町風俗資料館」の付設展示場として一般開放しています。
建物内には、実際に使われていた枡や樽、秤(はかり)に宣伝用ポスターや看板なども展示。
入館料も無料なので、散策途中で気軽に立ち寄れる施設と言えます。
レオニダス
(ベルギーチョコレート)
ペペ・ル・モコ(フランス料理)
谷中方面から東京藝大に抜ける細い小道、通称「芸術の道(RUE DES ARTS)」の一角に建つ、 1986年創業のこじんまりとした2階建てのフレンチ・レストラン。客席のほとんどは2階で、1階はワインショップになっています。
淡い色調の店内は趣味の良いオーナーのコレクション絵画に彩られ、「古き良きパリ」とでも言うべき、 独特のレトロな雰囲気を漂わせています。
なんでも、人気マンガ「神の雫」にも登場した日本人ワイン醸造家・仲田晃司氏はこのお店の卒業生なんだとか。
そんな縁もあって同氏がこのお店の為に造ったオリジナルワインが「キュヴェ・マダム・K」。
氏がワインに魅せられて渡仏するきっかけとなったオーナーに感謝の意を込めて、その夫人であるキミコさんの頭文字「K」をとってネーミングしたそうです。
カフェ・デ・ザール(カフェ)
前述のペペ・ル・モコの向かいにある、これまたおフランスな感じのカフェ。かつて(70~80年代?)はパリでLANVINのマヌカンをなされていたという気さくなママさんが経営する、コミュニティサロン的なお店です。表札に「TAMAMA」とありますが、ご主人の玉眞和雄氏は、ペンネーム「ビル大友」の名で知られる著名なモータースポーツ・ジャーナリスト。そんな大友氏の主催で、毎月第一土曜には「F1フリートーク」なるマニアックなイベントがお店で開催されます。
桃林堂(和菓子)
「芸術の道」を抜けて東京藝大側に道路を渡る手前、とても風情ある外観の日本家屋に出くわします。
ごく小さなスペースを活かした植栽の緑が絶妙に映える佇まい。
大阪に本店を構える老舗の和菓子屋さんで、羊かんやどら焼き、小ぶりで可愛い「小鯛焼」などが人気。
更にこのお店ならではの銘菓が、果物や野菜を時間をかけて蜜で炊き上げ、砂糖をまぶして仕上げる 「五智果(ごちか)」。ほど良い甘みの中に素材本来の風味を閉じ込めた逸品です。
上島珈琲店 黒田記念館店
東京藝大からすぐ近くの交差点の一角、レンガ調の趣ある外観が周囲の緑と見事に調和しています。
博物館動物園駅跡
何やら国会議事堂を思わせる、レトロな西洋建築といった感じのこの建物。。。
実は、かつての京成電鉄「博物館動物園駅」跡(地上出口)なのであります。
90年代までは利用されていた、日暮里と上野の間に位置する駅で、博物館、美術館や動物園など、上野のあらゆる文化施設へのアクセス駅として機能していました。
私なども小中学生の頃まではよく利用していましたが、地下駅ということもあり構内全体が薄暗く、人が少ない時間などは不気味さすら感じたのを今でも覚えています。
今となっては、この建物のシンボリックな文化的価値も鑑みて、ぜひリニューアルオープンしてほしいものです。
もしこの駅が、京成線ではなくJR線の駅だったなら、昨今の秋葉原や万世橋のプロジェクト同様、 この史跡的な文化財に新たな息吹を吹き込んで、見事に再生させることができたのではないかと考えてしまいます。
旧東京音楽学校・奏楽堂
奏楽堂は、東京藝術大学音楽学部の前身である「東京音楽学校」の施設だった建物で、 明治23年(1890年)に創建された日本最古の木造の洋式音楽ホールでもあります。
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