でもって、朝食の後は、カヤックを借りて、ラグーンの上を漕ぎ進みます。
沖の方から見る水上ヴィラも新鮮です。
さながら未知の水上集落に上陸する探検隊のような気分。。。。
海側から見ると、今更ながらビーチのすぐ背後にまで山並みが迫っているのを実感します。
起伏の多い地形から生まれる、タヒチ特有のモクモクとした厚い雲の移動とともに、山肌に光と影が交互に映し出されます。
ビーチ側からラグーン越しに水平線を眺めるのもいいですが、海側から砂浜の背後に広がる山々の稜線を望むのもまた、 タヒチならではの印象的な風景。
何だかこのままずっと海面に揺らめいていたいような気分になります。。。。
場面は変わって内陸部。
島内を一周する道路は約60㎞の道程。えっ、自転車で島内一周するのかって?いえいえ、そんな根性ありません。
最寄りの売店までちょっとお買い物がてらといったところです。
険しい山が遠目に見え隠れします。
途中、急な雨に見舞われましたが、しばらくするとまた晴れ間が広がり、振り返ると、大きな虹が出ていました。
ちなみに最寄りの売店とは言っても、たぶん10㎞くらいあったような。アップダウンも激しく、これがけっこうキツい。もう島内で自転車はゴメンです。
つーことで、ホテルに戻るや否や、気を取り直してレンタルしたのがこちらの小型バギー。
ごっついゴーカートのようですが、これで島内の公道も走れるってんで、この機会に乗ってみたかったんです。
4時間レンタルでCFP8,000(フレンチ・パシフィック・フラン)、日本円にして7,000円強といったところです。
見ての通り、計器類も極々シンプルで、キーを差し込んで、スイッチを入れるだけでエンジンが掛かります。
ちなみにタヒチの道路は右側通行ゆえに、自動車は左ハンドルが基本です。
足元もこのとおり。
右側がアクセルで、左側がブレーキ。
それが全て。。。
これから向かうのは、モーレア島の高峰「トヒエア山」やモウアロア山(通称:バリハイ山)が一望できる展望台「ベルベデール」。
このバギー、音は少々うるさいものの、個人的にはすごく気に入りました。
最高時速50~60㎞程度ですが、座面位置の低さ故か、体感速度はかなりのもの。何やらゴーカートで間違って公道に出てしまったような、罪悪感にも似た妙な気分、バイクのように風を切って走る爽快感たるや、もう堪りません!!
そんなこんなでたどり着いたベルベデール展望台。正面にそびえるのはロツイ山。あいにくの悪天候で、山頂付近は雲の中。。。山の左手にはオプノフ湾、右手にはクック湾が見えます。
右手のクック湾をズームアップ。
クック湾の周辺は、レストランやスーパーなどお店も比較的多く、賑やかなエリアです。
さて展望台を後にして、来た道とは異なるルートで、お酒やお菓子などの買い物に、クック湾へと向かいます。
ペアピンカーブも多く、一度は派手にスリップして、危うく側溝に落ちかけました(汗)。。。
やがて山間の道に突入。灰色の舗装路から茶色い土の道へと、野性味を増してきます。でもこんな道こそ、このバギーの本領発揮。路面のデコボコなど何のその、頼もしい乗り物です。
但し悪路ではハンドルが持っていかれそうになるので、写真からもわかる通り、かなり握り手に力が入ってます。
やがて視界が開けると、農園のようなほのぼのとした緑地に出ました。
僕ら以外、車も人も全く見かけない、ローカルな風景。。。
山間のプランテーションといった感じでしょうか。
やがて低地に下りてくると、道はまた舗装路に切り替わり、家屋も目に付くようになってきます。
写真の山は、名前こそ知らないのですが、何となく寝ている人の顔に見えませんかね?
しばらく行くと、海が見えてきました。
目的地のクック湾です。
湾とはいっても、陸側への切れ込みが深いこともあってか、細長い湖のようにも見えます。
さて、クック湾でひと通り買い物を済ませた後は、バギーの返却の為、ホテルに戻ります。
ヒルトンモーレアの周辺は、道路一本隔てると、かなりローカル色の強い、緑豊かでのどかな風景が広がっています。
ホテルから数分歩くと、日本人経営のカフェ「LILIKOI」があります。
ガーデン・カフェというだけあって、まさに庭の一角にあって、のんびりとコーヒーがいただけます。サンドイッチやカレーライスなどの軽食メニューもそこそこあって、小腹が空いたときなどにもオススメのお店です。
傍らの緑地には、放し飼いなのか、野生なのか、そこいら中に、鶏が徘徊しています。
のどかです。。。