旅の初日は、東京から飛行機で高松に入り、高松港から高速船で小豆島へという予定でした。 ところが、あいにく台風の影響で、 高松港に着いてみると、ほぼ嫌がらせに近いような猛烈な暴風雨。
写真では伝わりませんが、傘を差すのも危険というくらいの強風が吹き付け、
横断歩道を渡るのもままならないほど。。。
結果、予定していた高速船(小豆島まで約30分)は運休、遅い分、安定性の高いフェリーにて、1時間かけてゆっくりと小豆島に渡ることになったのでした。
ちなみに旅のルートは下の通り。
東京
↓(飛行機)
高松
↓(フェリー) ⇒右の写真
小豆島 ※2泊
↓(フェリー)
直島 ※1泊
↓(フェリー)
高松 ※1泊
↓(飛行機)
東京
なんとかかんとか上陸した小豆島に着いて、初のワンショット。
折りしも2013年は、瀬戸内海全体が「アートな島々」と化す、3年に1度の世界的芸術イベント・「瀬戸内国際芸術祭(Setouchi Triennale)」の開催年でもありました。
春・夏・秋と3シーズンに分けて開催されるこの芸術祭、管理人 が訪れたのは、夏期間(7/20~9/1)の閉幕直後の時期でした。
上陸してまずは、小豆島の玄関口・土庄(とのしょう)の街中にやって来ました。市街地にありがちな、この堤防に挟まれた川のように見えるのは、、、
実は「世界一狭い海峡」として、ギネス認定されている「土渕(どふち)海峡」。
川ではなかったのですね。。。
ちなみに最も狭いところは9.93メートルなんだとか。
なお、近くにある土庄町役場に行けば、この海峡の横断証明書なるものを発行してくれます(1枚100円)。物好きな方は旅の記念にいかがでしょうか。
土庄は別名「迷路のまち」とも言われています。
その昔、島民は海賊達から身を守るために、わざと町全体を迷路の様に複雑に入り組んだ造りにしたのだそうです。
と、ところで、なんでしょう。 この球体に
顔が描かれた謎の物体は???
道端に置かれている事からして、いざという時のちょっとした防災グッズか、はたまた小学生の夏休みの課題なのか?
ちょっと歩くと、あっ、またあそこにも! バケツの上にバスケットボール大の球体が乗っかっていて、なんとも愛嬌はあるのだが、いったい何???
まだまだあそこにも。 ウインクしてるし。この地域独特の魔よけか何かかなのか!?
とぼけた表情のヤツもいれば、
ムンク風の、叫んでるヤツもいる。。。
極めつけはコレ。民家の軒下に連なるヤツら。。。
ガイドブックのどこにも載ってないヤツらがどうにも気になって、この夜、ホテルの従業員に聞いてみました。
実は、これ、アートプロジェクトの一環らしく、漁に使う ブイ(浮き)を利用して、地元の方々が協力して製作した「アートなお地蔵さん」たちなのだそうです。
で、土庄を出て次に向かったのが、この「エンジェルロード」。天使の散歩道とも言われ、潮の満ち干きとともに現れたり消えたりする砂浜の道。
これは、そのエンジェルロードの陸側に位置する、弁天島の頂に設置された「約束の丘展望台」からの眺め。
残念ながらあいにくの悪天候で写真写りはイマイチ。。。ちなみに写真は午後2時過ぎの様子ですが、干潮でだいぶ道幅が広がった状態です。
展望台には「恋人の聖地」と記されたモニュメントがあり、若いカップルに大人気。訪れた恋人達がそれぞれの願いをこめて鳴らす鐘の音が、 瀬戸内海に響き渡ります。
穏やかな瀬戸内海と背後の山々が一望できて、とても爽快な気分に浸れます。
やや後方に目を向けると、本日宿泊予定の宿「小豆島国際ホテル」が見えます。エンゼルロードに最も近いホテルです。
さて、展望台を降りてエンジェルロードを渡ってみます。前方に見えるのは中余島。角度的に見えませんが、この裏側にも大小いくつかの島が 連なっています。
島の右脇にまわり込んでみると、その奥にも島が連なっているのが見えます。手前が「小余島」、その奥に横に伸びているのが、YMCA専用の キャンプ場となっている「大余島」です。
島の左側に回りこむには、立ちはだかる岩壁の間にぽっかりと空いた穴の中をくぐり抜けます。
反対側に抜けるとこんな感じで、お隣の小余島がよく見えます。海水が引いた岩の窪みの水溜りには、小さな魚や蟹がたくさんいて、それは それは子供達には絶好の遊び場。と言いながら、管理人もついつい水の中に手を突っ込んで、しばし童心に戻ってしまいました。