2CVオーナーの間ではもはや常識となりつつある、夏場の「すだれトップ」なる暑さ対策を、2CV購入から13年目のこの夏、今更ながら初めて、見様見真似でチャレンジしてみました。
まずはインターネットで他の2CVオーナーの方々の様々な対策の例を参考にしつつ、如何にお金を掛けずにそこそこ体裁を整えるかという点を優先して、何とかそれなりの役割を果たす様になった取付例を御紹介します。
【 作業前の準備 】
作業に入る前にまず準備するのは言うまでも無く、本体となる簾(すだれ)。日曜大工センターで物色するも、意外に様々な種類の簾があって非常に悩みましたが、今回初めての試みという事で、 独断と偏見でもって無難と思われる以下の部材を購入しました。
①いぶしすだれ(88㎝×158㎝):¥498-
②すだれ用吊バンド(2本):¥248-
③アクリル製の紐(1m) :¥47-
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合計:¥793-
さて、材料も揃ったところで、いよいよ作業に移ります。
まずは用意した材料のひとつ、③の紐を適当な長さに切り、簾の吊棒の両端に結び付けて、写真の様な輪を作ります。
出来上がった輪を、フロントガラス上部、ルーフ・トップの可動式アームをロックする金具のフック中間に滑り込ませ、 そのまま通常通り、フックをアームに引っかけてロックします。
これにより本来の簾同様、過重に対して吊棒の両端の2点が簾全体を繋ぎ止める形になります。
只、後に運転してみた際の様子から少し不安を感じた事もあり、写真では見えませんが、一応、
吊棒の中央部にも紐を通してアームに結び付けるようにしました。
一方、簾の後方部には、「すだれ用吊バンド」なる便利なグッズを用いてみました。
この商品は、ベランダの物干ざお等に簾を吊り下げる際に用いる物ですが、この場合には、2CVのルーフトップの最後部を横切る フレームバーをその物干ざおに見立てて、写真の様に長さの調整可能な吊り下げバンドを介して、簾の端の丸棒に引っかけたフックを 結合させました。
テンションの掛け方が調節でき、着脱も簡単なので、かなりイイですよ、これ。
簾は中間のフレームバーの上側を通して、最前部と最後部のフレームバーによって引っ張られる為、2CV本来の山なりの曲線とは異なる、 少々窪んだ屋根形状になってはしまいますが、個人的には許せる範囲ではないかと思います。
それにしても、様々なWEBサイトで皆さんが指摘している事ですが、その辺で売ってる簾のサイズが、見事に2CVの屋根に適合している のを実感して、思わずニヤけてしまいました。ほんと不思議な車です。。。
後部座席はこんな感じ。
なんだか海の家にでもいるような気分。
車内にいながら波の音が聞こえてきそう。。。
上から見るとこんな感じです。
やはり、もっと本来の屋根の曲線に近付けたいな、という欲求は湧き起ってしまいますが、今回は「お金と時間を掛けない」 という最初の主旨に忠実に行こうと、ここで思い留まりました。
ルーフ後部の外観です。
でもその分、この上にそのまま本来のキャンバストップを覆いかぶせる事ができるので、むしろこのくらいでいいのかな、 と思ったりもしました。
なんやかんや、今回の費用は800円以内に収まり、作業時間もほんの10分程度でした。心配していたよりはスムーズに、 それなりに仕上がったようには思います。
只、欲を言えば、どなたか、風は通すけど日差しは完璧にブロックするような、2CV専用の最新式・サンシェードを独自に 発・販売してくれないものかと、個人的には思いますねぇ。
もちろん、2CV専用クーラーなんていうのがあれば、それに越したことは無いんですけど。
Citroen 2CV Owner's Workshop Manual
★2CVの構造から細部のパーツに至るまで詳しく解説。いざという時、かなり役に立ちます。
オーナー必読の書と言えるでしょう。英語なのが残念ですが、 辞書を片手に読み解きましょう!
MES POTES, MA 2CV et moi: Editions du Chant de l'Etoile